私は、直営店の店長とオペレーションコンサルタントを経て、2021年から店舗開発に携わっています。店舗開発の仕事は、簡単に言えば「理想的な物件を見つけ、そこに新しいサーティワンを開店させる」ことです。候補地や物件の調査、契約交渉、店舗を運営する加盟店オーナーの選定、店舗デザイン・設計・施工の管理、さらにはスタッフの募集とトレーニングのサポートまで、幅広い業務を一貫して担当します。一つの店舗が無事にオープンするまで責任を持ち、多くの関係者と連携しながら進めていきます。
当社の販売拠点はすでに全国に約1,300ヶ所ありますが、今後も精力的に新規出店を進めていきます。部内で年間の出店数と大まかなエリアを計画し、そこから各開発担当が具体的な候補地を絞り込んでいきます。出店できる場所ならどこでも良いというわけではありません。店舗を運営する加盟店オーナーが利益を得られる立地を見極めることが、ビジネスとしての成功のカギです。候補地を探すためには、私たちが描く出店ロードマップを不動産会社や鉄道会社に共有し、物件の紹介をお願いすることもありますが、自らの足で物件を探しに行くこともしばしばです。様々な街や人の動きを肌で感じるうちに「この場所にサーティワンがあったら面白いかも」とアイデアが浮かぶこともあり、物件探しの楽しさと可能性を感じます。
候補地が決まったら、売上予測をもとにディベロッパーと家賃交渉を行います。サーティワンの店舗が地域や商業施設に与えるメリットや、ブランドの魅力をしっかり相手に伝えることが大切です。魅力的な物件は、他にも出店を希望する競合企業が多いため、サーティワンを選んでもらうための準備を入念に行い、信頼関係を築くことで出店につなげています。また、加盟店オーナーとの交渉も重要な業務の一つです。新規出店には多額の費用がかかるため、少しでも条件を有利にすることでオーナーからの信頼を得るとともに、出店後も利益を生み出せる店舗を作り上げることが私たちの使命です。

自分が携わった店舗が無事オープンし、お客様から「ここにサーティワンができて嬉しい」という声をいただく瞬間は、何にも代えがたい喜びです。私を信じて投資をしてくださった加盟店オーナーや、実際に店舗で働く店長や従業員の皆さんが店舗の仕上がりに満足されている姿を見ると、これまでの交渉や調整の努力が報われたと感じます。一方で、新店舗が予測通りの売上を上げられるかというプレッシャーは常にあります。ですから、計画を上回る成果が出たときは格別の達成感を味わえます。
この仕事の魅力は、自分の行動が結果に直結する点です。物件交渉がまとまらなければ実績はゼロですが、それだけに一つひとつの成果が大きな達成感をもたらします。複数の出店計画を並行して進めるマルチタスクが求められますが、スケジュールの組み立てや人脈づくりなど、自分の裁量次第で結果が変わるため、日々挑戦と成長を実感できる仕事です。
私は特に「一つひとつの店舗にどれだけ思いを込められるか」を大切にしています。手掛けた店舗が10年後、20年後もその場所にあり続け、お客様に愛される存在であってほしい――そんな思いが私の仕事への原動力です。
店舗開発は、社内外の多くの方々との連携が欠かせません。社内では複数の部署と調整しながら、社外ではディベロッパーや不動産会社、設計・施工関係者と協力し、新規出店を実現します。これからも「人とのつながり」を大切にしながら、地域に根差した店舗づくりを通じて、お客様に愛されるブランドを広げていきたいと思います。

サーティワンアイスクリームのカラフルなフレーバーの中では目立たない存在ですが、初めて食べた時、人気のフレーバー以外にもこんなに美味しいフレーバーがあるのかと驚きました。これをきっかけに、「お客様にも新しい美味しさに出会う感動を味わってもらいたい」という想いが強くなりました。